インボイス制度ってなに？

インボイス制度は、お金に関する大切なルールの一つです。
正式には「適格請求書等保存方式」と呼ばれています。
この制度は、お金の取引をする際に使う「インボイス（適格請求書）」という特別な書類を使って、お金の計算を正確にするためのルールです。

でも、この特別な書類を使えるのは、お金に関する仕事をしている人たちの中で、特別な登録を受けた人だけです。
普通の人は使えないんです。

そもそもインボイスとはなんなのか？

「インボイス（適格請求書）」は、お金をやり取りするときに使う大事な書類です。
これを使うと、どれくらいお金を支払うかや、税金の計算が正確にできます。

この書類には、発行した人の名前や番号、日付、取引の内容、お金の計算などが書かれています。
これがないと、お金の取引がちゃんとできないんです。

普段、お小遣いをもらったりお菓子を買ったりするときにも、お店がお金の計算を正確にするために似たような書類を使っていますよ！

インボイス制度と消費税について

インボイス制度とは、お金の取引をするときに使う特別なルールのことです。
このルールが始まると、大事なことが変わります。

最も大きな変化は、お金の中で「消費税」と呼ばれるものに関係しています。
これから、お金の取引をするときに、特別な書類を作って保存する必要があります。

この特別な書類を「インボイス（適格請求書）」と呼びます。
売る人も買う人も、お金の取引の際にこの特別な書類を作って保存しなければなりません。

でも、買う人は自分で書類を作る代わりに、売る人からもらったインボイスを保存しなければなりません。
そして、その書類には大切な情報が書かれています。
たとえば、どれだけお金を支払うかや、消費税の計算などです。

だから、これからお金を使うときには、この特別な書類が大切になります。
消費税を支払ったり、もらったりするときに、しっかり書類を作って保存しないといけないんです。

仕入額控除とは？

消費税は、商品を買ったり売ったりするときにかかるお金です。
でも、ちょっと特別なことがあります。
商品を作る人（事業者）がお金を払うときと、商品を買う人（消費者）がお金を払うとき、2つの場合があるんです。

この2つの場合、同じお金に対して2回税金を払うことになるのはちょっとおかしいですよね。
だから、仕入額控除というルールがあります。
これは、商品を作る人がお金を払った分を、商品を売るときの税金から引いてもらうためのルールです。

例えば、商品を売ったときにかかる税金が200万円で、商品を作るときにかかる税金が150万円だった場合、仕入額控除150万円が適用されるため、最終的に支払う税金は50万円になります。
つまり、同じお金に対して2回税金を払わなくて済むんです。

このルールを使うためには、特別な書類である「インボイス（適格請求書）」を保存しておかなければなりません。

インボイスを発行できるのは消費税の課税事業者だけ

インボイス（適格請求書）を発行できるのは、お金を払うときに消費税を取る「消費税の課税事業者」という特別な仕事をしている人たちだけです。
普通の人たちはインボイスを作ることができません。

でも、今までは年間のお金の取り引きが1000万円未満の人たちは、消費税を払わなくてもいい「免税事業者」として扱われていました。
免税事業者は特別なルールでお金を取引していました。

でも、インボイス制度が始まると、免税事業者はインボイスを作れなくなります。
ただし、一部の例外的な場合を除いて、消費税の仕入額控除も受けられなくなります。

つまり、インボイスを使ってお金を取引するためには、特別な仕事をしている人たち、つまり消費税を取る「課税事業者」だけができることなんです。

インボイス制度はいつから始まるのか？

インボイス制度は、2023年（令和5年）の10月1日から始まります。
それまでに、お金を取引する人たちのうち、お金の取り引きに特別な書類を使う「適格請求書発行事業者」という特別な仕事をしている人たちが登録をしなければなりません。
なぜなら、インボイスを作ることができるのは、この特別な仕事をしている人たちだけなんです。
登録の申し込みは、2021年10月1日以降に行うことができます。

ただし、インボイス制度が始まったからと言って、すべてのことが急に変わるわけではありません。
特別なルールを適用するために、段階的な変化が行われる予定です。

要するに、インボイス制度は2023年10月1日から始まりますが、その前に特別な登録をしなければならない人たちがいます。
そして、変化がゆっくり段階的に行われるのです。

最後に

今回は10月も近づいてきたのでインボイス制度について、小学生でもわかりやすくまとめてみました。
少しはわかりやすく書けていたでしょうか？
ほんの少しでも誰かのご参考になれば幸いです。