ホワイトスペースの制御

ウェブデザインにおいて、テキストの表示や整形は非常に重要です。
その中で、テキスト内のスペースや改行などのホワイトスペースをどのように扱うかはデザインの見た目や読みやすさに大きな影響を与えます。
CSSにはそのようなホワイトスペースの扱いを制御するためのwhite-spaceプロパティがあります。

white-spaceプロパティとは？

white-spaceプロパティは、テキスト内のホワイトスペース（空白や改行）の扱いを指定します。
このプロパティにはいくつかの値があり、それぞれ異なる挙動を示します。

主なwhite-spaceの値

1. normal
   ブラウザが自動的に適切なホワイトスペースを挿入します。
   連続した空白や改行は単一のスペースにまとめられ、テキストは適切な幅に表示されます。
2. nowrap
   ブラウザがテキストを折り返しません。
   水平方向のスクロールバーが現れ、テキストは一行で表示されます。
3. pre
   ブラウザが改行や空白をそのまま維持します。
   ただし、連続する空白は一つのスペースにまとめられます。
4. pre-wrap
   preと同様に改行や空白を維持しますが、幅が足りない場合には自動的に折り返します。
5. pre-line
   改行はブラウザが挿入しますが、連続する空白は一つのスペースにまとめられます。

使いどころ

コードブロック

プログラムコードを表示する場合、white-space: pre;やwhite-space: pre-wrap;を使用すると、コードのフォーマットを保ちながら表示できます。

code {
  white-space: pre;
}

改行の維持

テキスト内の改行を維持したい場合には、white-space: pre-line;が役立ちます。

p {
  white-space: pre-line;
}

行を詰める

不要な空白を取り除いてテキストを詰めたい場合には、white-space: nowrap;を使用します。

span {
  white-space: nowrap;
}

まとめ

white-spaceプロパティはあくまで表示に関するものであり、HTML上のソースコードには影響を与えません。
適切な値を選んで使うことで、テキストの見た目を調整し、ウェブページのデザインを向上させることができます。