字句解析（Lexical Analysis）は、コンパイラやインタプリタにおけるソースコードの最初のステップです。このステップでは、ソースコードをトークン（単語）に分割します。

字句解析では、以下の主な処理が行われます。

1. 入力のトークン化: ソースコードを文字列として受け取り、それをトークンと呼ばれる意味のある単位に分割します。トークンは、プログラミング言語の文法に基づいて定義されたキーワード（予約語）、識別子（変数名や関数名など）、リテラル（数値や文字列）、演算子、区切り記号などです。
2. 不要な文字の除去: コメントや空白文字など、プログラムの実行には影響しない不要な文字を取り除きます。これにより、ソースコードの読みやすさや解析の効率が向上します。
3. トークンのタイプの割り当て: 各トークンには、その種類や意味を表すトークンタイプが割り当てられます。たとえば、数値リテラルや識別子など、それぞれのトークンに対応するトークンタイプが設定されます。

字句解析の結果として得られるトークンは、構文解析や意味解析などの後続のステップで使用されます。これにより、ソースコードの構造や意味を解析しやすくなります。字句解析は、プログラムの文法を厳密に遵守するための重要なステップであり、正確なトークンの生成が必要です。