3DES（Triple Data Encryption Standard）は、DES（Data Encryption Standard）の改良版であり、DESを3回繰り返し適用することで強化されたブロック暗号方式です。DESが56ビットの鍵を使用するのに対し、3DESでは鍵を3つ使用し、鍵長が168ビットに拡張されます。

3DESは以下の手順で暗号化が行われます。

1. 鍵スケジュール: 3つの56ビットの鍵を使用して、それぞれの鍵に対して鍵スケジュールが生成されます。
2. 暗号化: 平文ブロックは最初の鍵で暗号化され、その結果を次の鍵で復号し、最後に再び別の鍵で暗号化します。つまり、暗号化プロセスは「暗号化 -> 復号 -> 暗号化」という3段階で行われます。
3. 復号化: 暗号化の逆の手順で行われます。「暗号化 -> 復号 -> 暗号化」の順で復号化が行われます。

3DESはDESに比べて鍵長が長くなるため、より強力な暗号化を提供します。しかし、暗号化処理が3回行われるため、パフォーマンスが低下するという欠点もあります。また、現在ではAES（Advanced Encryption Standard）が推奨されており、より高いセキュリティレベルを提供します。