AGP（Accelerated Graphics Port）は、グラフィックカードを接続するためのバス規格です。AGPは、PCIバスに比べて高速なデータ転送を実現することを目的として開発されました。

AGPは、グラフィックカードがシステムメモリへの直接アクセスを可能にすることで、グラフィックスの処理性能を向上させます。AGPバスは、データの転送にバースト転送モードを使用し、高速なデータストリームの転送をサポートします。

AGPバスには、さまざまなバージョンが存在します。初期のバージョンであるAGP 1xでは、データ転送速度は266 MB/sでした。その後、AGP 2x、AGP 4x、AGP 8xというより高速なバージョンが登場し、データ転送速度は最大2.1 GB/s（AGP 8x）に達しました。

ただし、AGPは現代のコンピュータシステムではほとんど使用されておらず、代わりにPCI Express（PCIe）バスが主流となっています。PCIeはAGPに比べて高速なデータ転送を提供し、さまざまな種類の拡張カードをサポートします。