Cookieシンク（Cookie Sync）は、オンライン広告業界における広告主や広告ネットワーク間でのデータ連携手法の一つです。一般的に、ウェブサイト上でユーザーに設定されるクッキー（Cookie）は、そのウェブサイトに関連する情報を保存するために使用されます。しかし、広告主や広告ネットワークが異なる場合、それぞれが独自に設定したクッキーを共有することはできません。
この問題を解決するために、Cookieシンクが使用されます。Cookieシンクでは、異なる広告主や広告ネットワーク間でのクッキーのマッチングを行います。具体的な手順は以下の通りです。
- ユーザーが広告主Aのウェブサイトを訪れます。この際、広告主Aのクッキーがユーザーのブラウザに設定されます。
- ユーザーが別の広告主Bのウェブサイトを訪れると、広告主BのウェブサイトはユーザーのブラウザにCookieシンクを行うための情報を含むクッキーを設定します。
- 広告主Bのウェブサイトは、Cookieシンク情報を含むクッキーを使用して、広告主Aとのマッチングを試みます。
- マッチングが成功した場合、広告主Bは広告主Aのクッキーとユーザーの関連情報を紐づけ、広告主Aが提供するターゲティング広告を表示することができます。
このように、Cookieシンクを利用することで、異なる広告主や広告ネットワーク間でユーザーの情報を連携させることができます。これにより、より効果的な広告ターゲティングや広告配信が可能となります。ただし、プライバシーに関する懸念もあるため、適切なデータ保護措置やプライバシーポリシーの遵守が求められます。